愛してる

小林麻央さんがお亡くなりになり、最後の言葉「愛してる」がたくさんの人に引用されているようですね。

私もこの機会に、麻央さんの死と言葉から思い出したことを書いてみたいと思います。

 

10年ちょっと前、私は離婚して、気持ちを紛らわせるために合唱団に入りました。

当時の私と同世代のアラサーが中心となった合唱団・・・というかもともと大学の同級生やコーラスサークル出身の人が作った合唱団でした。

共通の趣味があるのでみんな非常に仲が良く、その合唱団の中で結婚したカップルも非常に多く(半分くらいだったんじゃないか)音楽のつながりは一生の縁だと感じさせてくれる合唱団でした。

 

そこで指揮をしていたのが小学校の教師、奥さんはソプラノの身長145センチくらいの保育士さんだったんですが、この夫婦がまた団内でもとびぬけてラブラブだったんです。

そしてなんだったかな。アンデルセンの「一詩人の最後の歌」(大好きです)だったか、宮沢賢治の「永訣の朝」だったか、とにかく死をテーマにした歌を解釈していた時に、指揮者が

 

「僕が死ぬときは、ちーちゃん(奥さん)の笑顔が見たい(*´ω`*)最後に、ちーちゃんの笑顔を見ながら、幸せだったよと言いながらさよならしたい」と言っていたんですね。

 

私、その言葉を聞いて、練習中だったんですが耐えられなくてその場を去ってトイレに行き、むせび泣いちゃいました。

なんで私は、こう思ってくれる人と結婚できなかったのかな。

私の相手なんて、こう思ってくれるどころか、離婚なんかになっちゃって

なーんて自分のことしか考えられてなかったですね(;^ω^)離婚直後だったんで許してください(;^ω^)

 

前の旦那にも似たようなことは言われたんですけどね。離婚する前に「僕が死ぬときに横にいるのは、君がいい」って。でもいろいろあったので、私その言葉を聞いても顔が能面で「心に響かないなぁ」って棒読みで答えたことを思い出します。言葉に真実味がなかったんですよ。

今の旦那にも「一生君のことを愛しているというのは信頼してもらっていい」って言われて、まあそれは確かに信用はできるんですけど、愛してるのと行動がアレなのはまた別の話なようで(ノ∀`)

 

とにかく、その指揮者が言っていた言葉が、忘れられないです。

 

 

 

そして今回、小林麻央さんが市川海老蔵さんに最後に言った言葉が「愛してる」だったことで、このことを思い出して

本当に死ぬ間際にこの言葉を出すことができたのは、本当に相手のことを思っていたんだなと。

 

麻央さん、亡くなる2日前まで言葉が出ていたのがすごい。うちの母もガンで亡くなったけど、もう1か月以上前からほぼ言葉が出なかった。

 

伝えられて、よかった、と、思います。

 

小林麻央さんと市川海老蔵さん、2人の中に、そして2人の間のお子さんの間に、幸せな思い出がいっぱいいっぱい溢れて、いつも笑顔を思い出せますように。