しあわせよあざらしにのって
響く歌詞の歌との出会いが好きです。
土曜はクラシックを主流とした音楽会に行っていました。
歌われていた歌は、オペラが中心のため、たいていが原語かもしくは訳された日本語のものです。
日本語に訳された歌詞の歌は、聞くのも歌うのも私はイマイチ好きではないんです。
最近のディズニーの訳なんかは日本語バージョンもそれはそれでいいなと思いますが
古典的なオペラの曲とか、十数年前のミュージカルとかの日本語訳は( ´_ゝ`)
しかし、日本語訳ではなく、元から日本語で作られた曲も何曲かありまして
日本語の表現ってとても美しいなと改めて思えたんですね。
日本語で歌うのは嫌だなと思ってたんですけど、
改めて「綺麗な日本語の歌を日本語で歌うのって、いいかもしれないな」と思えたので
出会えてよかったなと思った2曲を備忘録に書いときます。
「しあわせよ あざらしに乗って」
乗るなや って言われてるやんw
幸せ来ないんですけどwww
じゃなくて、
「しあわせよ カタツムリにのって」です。
しあわせよ あんまり早く来るな
慌てるな
カタツムリに乗って
あくびしながらやって来い
しあわせが嫌いなわけじゃないよ
しあわせに会いたいが
今はまだ、風の中にいよう
熱い涙を堪えていよう
もう一つの曲は「あざらしを植える」
あざらしさんを植えたら、あざらしさんが生えてくるどころかあざらしさんの頭にチューリップまで咲きます。
ただし、植える向きには気をつけなければいけませんw
じゃなくて、
「木を植える」です。
木を植える
それはつぐなうこと
わたしたちが根こそぎにしたものを
木を植える
それは夢見ること
子どもたちの健やかな明日を
木を植える
それは祈ること
いのちに宿る太古からの精霊に
木を植える
それは歌うこと
花と実りをもたらす風とともに
木を植える
それは耳をすますこと
よみがえる自然の無言の教えに
木を植える
それは知恵 それは力
生きとし生けるものをむすぶ
とても美しい力強い日本語だと思います 。
谷川俊太郎さんです。当たり前だのさすがです。
木を植えて、
カタツムリのようにゆっくりと、
幸せが来るのを待つ
そんな美しい日本語の歌に出会えて、幸せです。